古山 典子

教育実践学分野

表現

専門領域

音楽教育学(とくに音楽科教育、音楽鑑賞、教師教育)


研究テーマ


研究の詳細

私は修士研究で音楽科の評価に着目し、可視化しづらく主観的なことがらを「評価」しなければならないなかで、その信頼性や妥当性はどのように担保できるのかを考え始めました。教科の一つとして音楽科が位置づけられていることから、教育活動の成果として評価を行うことが求められます。ところが、正誤が明確ではなく、即座に結果が出るものでもなく、人としての根幹を支えるような経験を担う音楽科にとって、信頼性や妥当性の高い評価の追求は、音楽科の本来の意義を傷つけかねないというジレンマに直面することになったのです。この修士研究によって、本当に子どもたちに与えるべき音楽経験とは何なのかを考えるようになりました。博士研究では音楽授業での子どもと教師とのかかわりを分析し続け、現在は子どもの音楽経験を導く教師の美的価値観や指導観こそが重要であるという認識のもとに、芸術の特性とその教育について、教師を視点として研究しています。


主な研究業績

researchmapよりご覧いただけます。


指導可能なテーマ

保育・教育の場での音楽、教材・学習材としての音楽、文化としての音楽に関することであれば、広く指導可能です。私自身は、音楽授業のフィールドワークやインタビュー調査など、質的研究による研究を続けていますが、基本的に新しいことや面白いことへの関心が強く、現在は工学(視線解析やモーションキャプチャーなど)を取り入れた研究にも着手しています。新たな視点のテーマに、新たな手段を用いながら一緒に取組むことも大歓迎です。


これまでに指導した修士論文題目

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